鳥取市・県では、地元NPO法人であるグリーンスポーツ鳥取が提唱する「鳥取方式」という低コストで植栽・管理できるグラウンドの芝生化(雑草混じり)手法を、公園、学校、幼稚園などに取り入れています。
以前から気になっていたので、いくつか現地を見学してきました。
●鳥取県 「鳥取方式®」の芝生化の促進
まず平成21年度に植栽された若葉台第2公園(鳥取市若葉台)。
新興住宅地の小学校の門前で、利用者はかなり多いと思います。遊具のまわりなどでムラが出ているところもありますが、通常の利用にはまったく問題ないレベルです。
これは平成24年度に植栽された、なかよし公園(鳥取市西町)。
それほど利用(踏圧)の多い公園ではないと思いますが、その分だけ非常にしっかりと活着しています。
この公園には、鳥取市が所有する自走式の芝刈り機が保管されていました。付近のいくつかの公園で共用する形で、管理団体に貸与されるシステムのようです。
これも平成24年~25度に植栽された八丁田公園(鳥取市湖山町南)。
上述のなかよし公園と比べると、同じ年度の施工ですがちょっと状況が悪いように思います。剥げたというよりは、始めから活着しなかったように見える部分があります。
公園以外でも、平成22年度に植栽された、むつみ保育園(鳥取市二階町)。
保育園ですので踏圧はかなりのものだと思いますが、校庭を芝生で覆うという目的は十分に満たせていると思います。
この方式が注目されているポイントの一つは、維持管理費の低さ。1平米あたり100円/年を切っています(どこまでを維持管理費に含めているのか詳細は不明ですが)。
実物を見るまでは草刈りの手間と病虫害の状況が気になっていたのですが、見た限りではさほど問題ではないようです。
人の利用密度や日照などの条件、散水や草刈りに費やす人手・お金の条件などのチェックは必要だと思いますが、条件を満たせばかなり有効な手段だと感じました。
(恵)