3月末に、知り合いが設計・施工管理をした公園の「開園記念式典」というものに行ってきました。
場所は、兵庫県芦屋市の東芦屋緑地。
住宅地の中にあり、もともと個人住宅だったところが「公園として使ってください」という条件で市に寄付され、新たに生まれ変わったものです。
そういう経緯があるため、個人住宅のころから庭で使われていた樹木や石材などを再利用し、全体的に和風のデザインでまとめられています。
外周部は、お屋敷だった頃はもっと鬱蒼としていたと思うのですが、公園となって周囲の道路からの見通しの良いものに変わりました。
式典には自治会、芦屋市、市議会の関係者らが出席し、挨拶の後、市の担当者から土地と整備費の寄付があったことなど整備に至るまで説明がありました。
公園の入口には、そうした経緯が刻まれた記念碑が置かれています。
景石や蹲居なども、もともとあったものを使っているようです。
式典が終われば一般開放ですが、芝生は貼られたばかりで根が定着していないため、あっという間にトラロープで囲まれて「養生中 立入禁止」になってしまいました。
梅雨をすぎるころには、もっと青々として美しい芝生の広場になると思います。
集まった近所の皆さんが、口々に昔のお屋敷の様子、亡くなった寄付者の思い出などを話しておられるのを聞いて、この公園の役割を再認識しました。
(恵)