公園のマネジメントにおいては、情報を整理しそれらを分析することで、効果的で効率的な管理運営に役立てることができます。
公園の管理は空間的な管理の側面が大きく、空間情報を的確に整理していくことが求められます。そのためにGISを活用した情報管理を行っています。
植物管理や施設管理、清掃管理などの実施業務から利用対応に至る園内の様々な空間情報-どこで何があったのか-をGISデータとして蓄積します。日々の情報は「公園管理情報システム」で現場スタッフが入力したものが基礎になります。
これらの情報をもとにGISとして総合的にデータベース化することで、園内での様々なことがらを位置関係、分布、広がりなどの空間特性を踏まえて把握することができます。
さらに空間情報を様々な角度から分析することで、次の計画策定のための重要な資料となります。
GISを利用した空間情報の整理・分析の活用例
利用管理
園内のどこが多く利用されているのか、どんな利用がされているのか、平日や休日、季節によってはどんな違いがあるのかなどを視覚的に把握することができます。
これらのデータをもとにエリアごとに適切な利用管理を行うことで利用者に快適かつ安全・安心な公園環境を提供することができます。
利用状況図(架空)→ |
植物管理
公園には樹木や芝生、花壇、草地など様々な植物があります。
これらを適切に管理について、いつ、どんな作業を何回行ったのか、作業人数や費用などをエリアごとに把握していくことができます。
さらに、それぞれのエリアの特性や利用状況を勘案しながら適切な植物管理の計画を行いながら、植物の生育状況等に応じて計画の変更など柔軟に対応していくことができます。
草地管理計画図(架空)→ |
施設管理
公園の建物や設備などについては、適切に点検・保守や補修が必要です。
各施設について日常点検や定期点検の実施状況、異常や劣化の有無、補修等の状況をデータベースに蓄積していきます。
複数の施設管理情報をストックしていくことで、施設の異常や劣化を事前に予測し、中長期的な施設管理計画の策定に活かすことができます。
施設修繕履歴図(架空)→ |